上川中央農業協同組合
代表理事組合長
新 井 光 雄
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新年あけましておめでとうございます。
組合員の皆様には、希望に満ちた平成26年の新春をご家族とともにお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年の農業生産は、まさに異常気象にみまわれた年でありました。春の低温寡照により融雪が平年より1週間程遅れましたが、6月からは一転し好天に恵まれ、豊作の出来秋に大きな期待を高めました。しかし、夏以降の猛暑・豪雨等の影響を受け、収量や品質低下がみられた作物もあり、生産者の皆さんには、ご苦労の多かった1年でありました。
昨年度の事業推進にあたっては、第5回通常総会において第2次中期経営3カ年計画のご承認を頂き、JA経営理念に基づき「組合員及び地域の多様なニーズに対応した事業機能の再編と強化」「健全な経営体の育成及び確立」「地域農業の振興と安定した農業経営の実践」を基本姿勢として取り組んでまいりました。実践2年目を迎えるに当たり、実効ある体制整備と機能強化を図り、組合員の期待に応えられる高度な事業機能を有する組織づくりを目指してまいりますので、なお一層のご理解・ご協力をお願いいたします。
さて、私たちはこれまで3年にわたってTPPから食と暮らし・いのちを守る運動を展開してきましたが、政府による情報開示が充分でないなか、輸出国が重要品目の関税撤廃を強く求めていると報じられ、なし崩し的な譲歩が行われるのではないかと、生産現場の不安が高まっています。加えて、米の生産調整や経営所得安定対策の性急な見直しに向けた動きにつきましても、TPP交渉合意に向けた農業対策の一環であるとの報道もされ、農業者の不安感と政治不信は増大の一途を辿っています。引き続き、JAグループ北海道の一員として、更に強い結集を図りながら、国として責任ある長期的指針を明示するよう粘り強い運動を展開していく必要があります。また、消費税が
4月より現行の5%から8%へ引き上げられるなど農家経済への影響が懸念されることから、現場の様々な課題・問題点を能動的に解決していく現場力の向上を図ってまいります。
今年は、十干十二支でいう「甲午(きのえうま)」の年です。前回の甲午(昭和29年)の洞爺丸台風に代表されるように、この干支のエネルギーは制御が難しいようです。上手に暴れ馬を乗りこなすか・・・ 落馬して大怪我をするか・・・
JAへの結集をさらに強め協同運動を強力に展開することにより、この難局を打開し、共に未来を切り開きましょう。
最後に、組合員並びにご家族皆様方のご健勝と、豊穣の出来秋を迎えることが出来ますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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